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未使用データブロックとフェイクユーザ

  

未使用データブロックとフェイクユーザについて

ここで、未使用データブロックとフェイクユーザについて説明しておきます。 簡単な3DCGの制作 > マテリアルで質感を表現する > マテリアルの作成とメッシュへの結びつけでも説明したように、Blenderでは未使用のマテリアルは保存されません。 ファイルの保存時に、未使用のマテリアルは保存されないようになっているためです。

正確には、マテリアルだけでなくアクションやブラシなどの他のデータも同様です。 Blenderでは、データは『データブロック』と呼ばれる単位で管理されていますが、未使用のデータブロックはファイルには保存されないようになっています。

つまり、Blenderでは未使用のデータブロックは簡単に消えてしまう、ということです。 Blenderには、それを防ぐための『フェイクユーザ』という仕組みがあります。 その名の通り、偽の利用者を作り使用中にしてしまう機能です

フェイクユーザは、未使用のデータブロックが自動的にクリーニングされることを防ぐための仕組みです。 今は利用しないが将来的に利用するマテリアルなどはフェイクユーザで保護しましょう。

フェイクユーザの利用例

フェイクユーザを有効にする、つまり、未使用にも関わらず使用中にする手順は以下の通りです。 なお、マテリアルを例に説明しています

1. [Fake User]ボタンを押す
1. [Fake User]ボタンを押す

上図のように対象のマテリアルを選択し、マテリアル選択リストの右にある盾のアイコンの[Fake User]ボタンを押します。

2. [Fake User]ボタンが青色になる
2. [Fake User]ボタンが青色になる

上図のように[Fake User]ボタンが青色に変化します。 青色はフェイクユーザが有効になっていることを表しており、このマテリアルは未使用でもファイルに保存されるようになりました。

これで、このマテリアルに関しては消えてしまう心配はなくなりました。 なお、再度[Fake User]ボタン押すと、フェイクユーザはオフになり自動クリーニングの対象に戻ります。

Outlinerから未使用のデータブロックの確認と削除が行える

画面右上にあるOutlinerで、未使用のデータブロックの確認と削除を行うことができます。 実際にやってみましょう。

1. OutlinerのDisplay ModeをOrphan Dataに
1. OutlinerのDisplay ModeをOrphan Dataに

上図のようにOutlinerのDisplay ModeをOrphan Dataに切り替えます

2. 未使用のデータブロックの種類が一覧で表示される
2. 未使用のデータブロックの種類が一覧で表示される

上図のように未使用のデータブロックの種別の一覧が表示されます。 今回の例では、ブラシとマテリアルが表示されています。 なお、ブラシのアイコンに小さく描かれている 18 という数値はブラシの数を表しています。

では続いて、未使用のブラシの一覧を表示してみましょう。

3. ブラシを展開する
3. ブラシを展開する

上図のように"Brushes"の行の三角マークをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

4. 未使用のブラシの一覧が表示される
4. 未使用のブラシの一覧が表示される

上図のように未使用のブラシの一覧が表示されます。 なお、名称の右には、アイコン / 数値 / "F" という3つの項目が表示されています。

アイコンは、このデータブロックが保存されるか/されないかを示しています。 上の例の電源ボタンのアイコンは、保存される状態を表しています

その隣りの数値は参照数を表しており、0(ゼロ) が未使用の状態を表しています。 上の例では 1 となっていますが、未使用なのに参照数が 1 になっているのはフェイクユーザがセットされているためです。

さらにその隣りの "F" はフェイクユーザがセットされていることを表しています。 参照数が 1 になっているのはフェイクユーザが有効になっているためです。

  
上の例でわかるように、新規ファイルに最初から含まれている未使用のデータブロック(ブラシなど)は、最初からフェイクユーザが有効になっています。
  
 
Blender 2.9系からは電源ボタンのアイコンは表示されません。 また、フェイクユーザの状態表示も "F" から盾のアイコンに変更されています。

ではここで、一番上のブラシ "Darken" のフェイクユーザを無効にしてみましょう。

5. 対象のデータブロックの "F" をクリックする
5. 対象のデータブロックの "F" をクリックする

上図のように対象のデータブロックの "F" をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

  
 
Blender 2.9系以降なら盾のアイコンをクリックします。
6. 参照数が 0(ゼロ) になる
6. 参照数が 0(ゼロ) になる

上図のように表示が変化します。 名称の右のアイコンが電源ボタンから×に変化しました。 また、その隣りの参照数が 1 から 0 になりました。 さらにその隣りの "F" は消えています。

参照数が 0 になり、その隣りの "F" は消えたのは、もちろんフェイクユーザが無効になっためです。

×アイコンは、このデータブロックが保存対象ではなくなったことを意味しています。 つまり、保存時に自動クリーニングされるということです

なお、一番上のブラシ "Darken" はまだ消えていません。 保存時に自動クリーニングされますが、今はまだ存在しています。 存在しているからこそ、Outlinerに表示されています。

最後に、即座にデータブロックを削除する手順について説明します

7. 削除したいデータブロックを右クリックし表示されるメニューから "Delete" を実行
7. 削除したいデータブロックを右クリックし表示されるメニューから "Delete" を実行

上図のように削除したいデータブロックをマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるメニューから "Delete" を実行します。

8. データブロックが即座に削除される
8. データブロックが即座に削除される

上図のようにデータブロックが即座に削除されます。 一番上のブラシ "Darken" が消えました

このように、Outlinerでは未使用のデータブロックを確認および即座に削除することができます。

  
  

まとめ

Blenderでは、データは『データブロック』と呼ばれる単位で管理されます。 未使用のデータブロックはファイルには保存されないため、結果として自動的にクリーニングされることになります。 ただし、フェイクユーザをオンにすることで未使用のデータブロックが自動的にクリーニングされることを防ぐことができます。

なお、OutlinerのDisplay ModeをOrphan Dataに切り替えることで、未使用のデータブロックを一覧で確認することができます。 また、未使用のデータブロックを即座に削除することもできます。

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