頭部のモデリングが終わりましたので、次は足と尻尾のモデリングを行います。 頭部と同じように、胴体から押し出して作成します。
では、前足から作成しましょう。 まずは、テンキーの2を2回押して視点を移動します。
上図のように下から見上げる位置に視点を移動します。 これで作業しやすくなりました。
続いて、押し出す面を選択します。
上図のように首の付け根付近の面を選択します。
次に、選択した面を左右に分割します。 耳を作成した時はサブディバイドで分割しましたが、今回はナイフ切断の機能を使います。 キーボードのKを押してください。
上図のようにナイフ切断モードに切り替わり、マウスカーソルがナイフカーソル()に変わります。
ではここで、マウスカーソルを辺に近づけてみてください。 選択中の辺のどれでも構いません。
上図のようにマウスカーソルが辺にスナップ(吸い寄せ)されます。
では、切断線を引きます。 CTRLキーを押しながら辺の中間点から辺の中間点へ切断線を引きましょう。
上図のように辺の中間点から辺の中間点へ切断線を引きます。 赤い点をつなぐ線が切断線です。
これ以上は切断線を伸ばす必要はありませんので、これで切断を確定します。 キーボードのEnterキーを押します。
上図のように左右に分割されるように切断されます。 カットスルーオプションはオフのままだったため、見えない裏側が切断されている心配はありません。
では分割された外側の面を選択します。
上図のように分割された外側の面を選択します。 この面を押し出して前足にしていきます。
これで準備が出来ましたので押し出しましょう。
上図のように前足を押し出します。 では引き続き、頭部を作った時のように押し出しと回転・拡大縮小を繰り返して前足を作ってください。
上図のように前足を形作ります。 最後に微調整しますので、この時点ではあまりこだわる必要はありません。
視点を変えて正面図からも見てみましょう。
上図のように正面図へ視点を移動します。 このように、前足はハの字にしています。
では続いて、後ろ足を作ります。 後ろ足は付け根付近を太くしたいので、2面を押し出しましょう。
上図のように後ろ足側の2面を選択します。
次に、前足と同じようにナイフ切断を使って左右に分割します。
上図のように左右に分割します。 CTRLキーを押しながら辺の中間点から辺の中間点へ切断しましょう。
では、分割された外側の2面を選択します。
上図のように分割された外側の2面を選択します。
では、押し出します。
上図のように後ろ足を押し出します。
ではここで後ろ側の面を選択解除し、前側の面のみを選択した状態にしましょう。 ここから先は細く形作りたいので1面のみを押し出します。
上図のように前側の面のみを選択します。
ではさらに押し出します。
上図のように後ろ足を押し出します。 では引き続き、前足と同じように押し出しと回転・拡大縮小を繰り返して後ろ足を作ってください。
上図のように後ろ足を形作ります。 なお、後ろ足の付け根が直角で不自然ですので、ここで調整しておきましょう。
上図のように後ろ足の付け根を調整します。
まずは、視点を移動しましょう。 テンキーの3で側面図に視点を移動し、さらにテンキーの6を3回押します。
上図のように視点を移動します。
では、尻尾を押し出すための面を選択しましょう。
上図のように後ろ足側の断面を選択します。
では、少しだけ押し出しましょう。
上図のように少しだけ押し出します(今回の例では0.2押し出し)。
さらに0.4倍に縮小します。 キーボードのSを押し、続けて、0.4 -> Enterキーを入力します。
上図のように0.4倍に縮小します。
では、選択中の面の形状に注目してください。 尻尾を形作るには半円であるべきですが、現状では半円とは呼べません。 ここで形状を修正し、半円に近づけましょう。
上図のように半円に近づけます。
では、押し出します。
上図のように尻尾を押し出します(今回の例では0.5押し出し)。
ではここで、作業しやすいよう側面図に切り替えます。 キーボードの3を押しましょう。
上図のように視点を側面図に移動します。
では、押し出した面を反時計回りに回転して上へ向けましょう。
上図のように押し出した面を反時計回りに回転します。
では続けて、押し出しと回転・拡大縮小を繰り返して尻尾を作ってください。
上図のように尻尾形作ります。 なお、先端は尖っていませんが、これから尖らせます。
尻尾の先端の面を選択している状態でキーボードのSを押し、続けて、0 -> Enterキーを入力します。
上図のように0倍に縮小され、結果として尻尾の先端が尖ります。 耳の先端は併合で1つの頂点にまとめましたが、尻尾の先端は複数の頂点が重なっているだけです。
最後に、座標系選択リストを戻しておきましょう。
上図のように座標系選択リストをGlobalに戻します。
この記事では、『押し出し』と『回転』および『拡大縮小』で尻尾を形作りました。 しかし実はもっと簡単な方法もあったのです。 Blenderには、マウスでクリックした位置まで押し出される『クリック地点への押し出し』の機能があります。
詳細については後ほどクリック地点への押し出し・複製で解説します。
ナイフ切断中は、マウスカーソルを辺に近づけるとマウスカーソルが辺にスナップ(吸い寄せ)されます。
0倍に縮小することで、同じ場所に頂点を重ねることができます。 ALT+M(Blender 2.9系からはキーボードのM)での併合のように三角形を作ってしまう心配はありません。