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頭部のモデリング(その2)

  

頭部をモデリング(続き)

前の記事の『頭部のモデリング』からの続きです。 この記事では引き続きエディットモードで頭部のモデリングを行い、耳と鼻を作ります

押し出しで耳を作る

では、耳を作ります。 現在の視点では見づらいので、視点を移動させましょう。 テンキーの3を押して側面図に切り替え、さらにテンキーの4を3回と8を3回押します

1. 視点を移動する
1. 視点を移動する

上図のように視点を側面図から左方向に45度、上方向に45度の位置に移動します。

続いて、面選択モードに切り替えます

2. 面選択モードに切り替える
2. 面選択モードに切り替える

上図のように面選択モードに切り替えます。

さらに、メッシュの透過をオフにします。 表示が透過されると見づらいためです

3. 透過ボタンをオフにする
3. 透過ボタンをオフにする

上図のように3D Viewportのヘッダの透過ボタンをオフにします

次に、耳を押し出す元の面を準備します。 『準備』というのは、『既存の面を細分化して耳を押し出す元として最適な面を作る』、という意味です。 現状では、耳の押し出しの元として適切な面がありません

4. 頭頂部から1つ後ろ足側の面を選択する
4. 頭頂部から1つ後ろ足側の面を選択する

上図のように頭頂部から1つ後ろ足側の面を選択します。 この面を細分化します

細分化する前に邪魔な移動マニピュレータを非表示にしましょう。 選択ツールに切り替えます。

5. ツールバーの選択ツールを選択
5. ツールバーの選択ツールを選択

上図のように3D Viewportの左端にあるツールバーから選択ツールを選択します(またはキーボードのSHIFT+スペースキー -> Bを押します)。

6. 移動マニピュレータが非表示になる
6. 移動マニピュレータが非表示になる

上図のように移動マニピュレータが非表示になりました。

ではこの面を細分化して左右に2分割します。 ただし、すでに紹介したナイフ切断ではなく、サブディバイドの機能を使います

7. 3D Viewport内を右クリックし表示されるメニューのSubdivideを実行
7. 3D Viewport内を右クリックし表示されるメニューのSubdivideを実行

上図のように3D Viewport内をマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)でクリックし、表示されるメニューの"Subdivide"を実行します。

8. 細分化される
8. 細分化される

上図のように選択していた面が細分化されます。 サブディバイドでは、このように縦・横に1本ずつの切れ目が入り、結果として4分割されます。

左右に2分割するのが目標でしたが4分割されてしまいました。 よって、2つの面をまとめる作業が必要となります。

9. まとめたい面を選択する
9. まとめたい面を選択する

上図のようにまとめたい面を選択します。

では、この2つの面をまとめましょう。 キーボードのFを押します

10. 2つの面が1つにまとめられる
10. 2つの面が1つにまとめられる

上図のように2つの面が1つにまとめられます。

  
キーボードのFは、正確には面をまとめる機能ではありません。 本来は、つながっていない頂点と頂点を結ぶ辺を新たに作成したり、穴の空いている部位に新たな面を作成する機能です。 つまり、穴埋め(Fill)の機能です。

同じように隣の2面もまとめましょう。

11. まとめたい面を選択する
11. まとめたい面を選択する

上図のようにまとめたい面を選択し、キーボードのFを押します。

12. 2つの面が1つにまとめられる
12. 2つの面が1つにまとめられる

上図のように2つの面が1つにまとめられます。

1つにまとめられましたが、実はちょっと問題があります。 頂点選択モードに切り替えるとわかりやすいです。

13. 頂点選択モードに切り替える
13. 頂点選択モードに切り替える

上図のように頂点選択モードに切り替えます。

14. 頂点が6つある
14. 頂点が6つある

上図のように頂点が6つあります。 つまり、選択中の面は六角形であることがわかります

このように、面はまとめられましたが不要な頂点は残されたままです。 次に行うのは、この不要な頂点の削除です

15. 不要な3つの頂点を選択する
15. 不要な3つの頂点を選択する

上図のように不要な3つの頂点を選択します。

選択したらキーボードのX(またはDeleteキー)を押します。

16. Dissolve Verticesを実行
16. Dissolve Verticesを実行

上図のようにDeleteメニューが表示されますので、"Dissolve Vertices"を実行します

  
Dissolveは解消するとか溶かすとかいう意味のようです。
17. 不要な頂点がなくなった
17. 不要な頂点がなくなった

上図のように不要な頂点がなくなりました。 これで面が六角形から四角形になりました。

続いて、面選択モードに切り替えます

18. 面選択モードに切り替える
18. 面選択モードに切り替える

上図のように面選択モードに切り替えます。

では、耳を押し出す元となる面を選択します。

19. 細分化した外側の面を選択する
19. 細分化した外側の面を選択する

上図のように細分化した外側の面を選択します。

では押し出しましょう。 キーボードのEを押します。

20. 耳らしくなる高さまで押し出す
20. 耳らしくなる高さまで押し出す

上図のように耳らしくなる高さまで押し出します。

続いて、現在選択中の面の4つの頂点を併合して1つの頂点にまとめます。 耳の先端は尖っていますので、それを表現するためです。

では、キーボードのALT+M(Blender 2.9系からはキーボードのM)を押します。

  
Blender 2.9系からは併合はキーボードのMに変更されています。
21. At Centerを実行
21. At Centerを実行

上図のようにMergeメニューが表示されますので、"At Center"を実行します

22. 選択中の頂点が併合される
22. 選択中の頂点が併合される

上図のように選択中の頂点が中間地点で併合されて1つになりました。 4つの頂点が同じ位置で重なっているのではなく、4つの頂点が1つの頂点にまとめられました。 つまり、頂点の数が3つ減っています

これで耳の形になりました。 後で微調整しますので、今はこれでよしとしましょう。

鼻を作る

続いては、鼻の作成です。 鼻も押し出して作りますが、今まで使用したことのないゼロ押し出しの機能を使います

まずは、視点を移動させましょう。 テンキーの2を3回押します

1. 視点を移動する
1. 視点を移動する

上図のように視点を移動します。

続いて、押し出す面を選択します。

2. 最前部の2つの面を選択する
2. 最前部の2つの面を選択する

上図のように最前部の2つの面を選択します。

これで押し出しの準備が整いました。 では、キーボードのEを押して押し出しましょう

3. 押し出された面を移動することができる
3. 押し出された面を移動することができる

上図のように水色の線が表示され、キーボードのカーソルキー()、もしくはマウスの移動で、押し出された面を移動することができるようになります。

ではここでマウスの右ボタン(マウスの右ボタン)を押してください。

4. 押し出しが中断されたかのように見える
4. 押し出しが中断されたかのように見える

上図のように水色の線が消え、押し出しが中断されたかのように見えます。 でも心配いりません、ゼロ押し出しは成功しています

元の位置にピッタリと重なっているためわかりませんが、新たな面が作成されています。

試しに選択中の面を0.5倍に縮小してみましょう。 キーボードのSを押し、続けて、0.5 -> Enterキーを入力します。

5. 0.5倍に縮小
5. 0.5倍に縮小

上図のように0.5倍に縮小します。

元の面はちゃんと残っていることがわかります。 このように、新たな面を移動させない押し出しのことをゼロ押し出しといいます

では、さらに押し出しましょう。 ほんの少しだけ押し出して鼻をつくりましょう。

6. 少しだけ押し出す
6. 少しだけ押し出す

上図のように少しだけ押し出します。 これで鼻も完成しました。

  

四角形以外の面には要注意

この記事で実施した耳を作る作業により、四角形以外の面が出来てしまいました。

三角形の面
三角形の面

上図のように耳の頂点を併合したため、耳は三角形で作られています。

また、耳を押し出すために細分化した面の隣の面は五角形になっています。

五角形の面
五角形の面

上図のように五角形になっていることがわかります。

四角形以外の面というのは実は厄介な存在です。 何度か使用したループ切断は四角形の面でなくては機能しません。 また、ループ選択やリング選択の機能も四角形の面でしか機能しません。

Blenderでモデリングを行う上で常に気を配らなければならないのが、四角形以外の面をできるだけ作らないようにすることです。

  

まとめ

サブディバイドの機能で、選択中の部位を細分化することができます。 標準設定では、縦・横にそれぞれ2分割されます。

操作/コマンド 説明
(3D Viewportで)
マウスの右ボタン(マウスの右ボタン)
-> "Subdivide"
選択中の部位を細分化する

逆に、キーボードのFで隣接する複数の面を1つにまとめることができます。 本来は、選択中の頂点と頂点を結ぶ線を作成したり、選択中の頂点で囲まれた領域に面を作成するための機能です。

操作/コマンド 説明
(隣接する複数の面を選択した状態で)
F
選択中の複数の面を1つにまとめる
(2つの頂点を選択した状態で)
F
選択中の頂点と頂点を結ぶ辺を作成する
(3つ以上の頂点を選択した状態で)
F
選択中の頂点で囲まれた面を作成する

不要な頂点はいつでも消去することもできます。

操作/コマンド 説明
(3D Viewportで)
マウスの右ボタン(マウスの右ボタン)
-> "Dissolve Vertices"
選択中の頂点を消去する

キーボードのALT+Mで選択中の頂点を併合することができます。

操作/コマンド 説明
ALT+M
※Blender 2.8系
選択中の頂点を併合する
M
※Blender 2.9系
選択中の頂点を併合する

細分化や面のまとめ・頂点の併合により、四角形以外の面が出来てしまうことがあります。 四角形以外の面は厄介ですので、できるだけ作らないようにしましょうです。

押し出しの操作では、押し出した面を移動せずに操作を完了することができ、その操作をゼロ押し出しといいます。

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